観光予算が効率的に活用されていないと想定される温泉地

観光事業に関する予算が効率的に活用されているのかどうか、
観光地競争力データ2016は多大な示唆を与えます。

観光地競争力データ2016によると、
観光事業に関する予算が100カ所のうち一番大きいのは、秋保温泉と作並温泉でした。
観光事業の予算は行政単位のため、
両温泉地ともに仙台市の予算となっています。
その額は、2,742百万円に上っています。
もちろん、この予算のすべてが両温泉地のためだけに使用されているわけではありません。
しかしながら、仙台市が観光行政にどれほど力を入れているのか、
その意向や姿勢は窺えます。

さて、両観光地のメディア掲載ランキングは、
秋保温泉が100カ所中57位、作並温泉は74位でした。
メディアは新聞、海外情報、雑誌、ニュースを指し、
これらの媒体にどれぐらいの記事が掲載されているかを調べたものです。
いわゆる観光地の露出度をこれらメディアにおける掲載記事数で計っているものです。
これらの結果から言えるのは、
両観光地ともに観光事業に多額の予算と投入しているものの
結果としての露出度はそれほど高くないと言うことになります。

繰り返しになりますが、仙台市の観光事業予算が
すべて両温泉地に投入されていないとはいえ、
他の観光地に比較して非常に多額の予算を投入にしているにも関わらず、
結果としての露出度に結びついていないと言うことになります。
露出度が高いほど入込数が増えるだろうという仮説を立てると、
予算を効率的に活用できず入込数に対してプラスの影響を与えていないことになります。

上記のように考えたときに、
どうして予算が効率的に活用されていないのか、
金額の大きいマス媒体や大規模なイベントを実施しているものの
足下の観光地に入り込む観光客の増加にさほど結びついていないではないか、
これらの仮説を立てることが出来ます。

逆を言うと、これだけ多くの観光事業に関する予算があるため、
その費用対効果を精査することで
もっと入込数を増やすことが出来る可能性があると言うことです。
観光地競争力データ2016を活用することにより、
上記のように観光事業に取り組みに対して多大な示唆を与えてくれるでしょう。