観光入込客数こそが、観光マーケティングの最終目標

観光庁が設定している観光入込客統計に関する共通基準においては、
「観光入込客数」に加えて「観光消費単価」及び「観光消費額」を統計量としています。

観光入込客数については、以前に記載したように
観光地点毎の入込数を積算して算出されています。
観光消費単価は、1人回あたりの消費金額であり、
観光目的客の観光地点パラメータ調査により推計されています。

一方で、訪日外国人客やビジネス目的客は、
観光地点パラメータ調査と比較して推計されています。
昨今、日本版DMOの設立が相次ぐ中で、
組織としての目標を何に設定していますでしょうか。
地域内のにぎわい≒観光入込客数を目標にするのか、
地域内に落ちるお金≒観光消費額を目標にするのか。
「観光地の活性化」といった漠然とした言葉を目標に
日本版DMOの立ち上げを検討していることが散見されます。

それでは、今後、進むべき方向、実行するべき施策が明確に定まりません。
観光消費額を構成する観光入込客数及び観光消費単価は
どちらも大切な要素であるものの、
まずは、一定の観光入込客数を目標にすることが重要です。
観光入込客数を増加することができないと、単価増加の効果も低いためです。
観光入込客数を構成する要素としては、
交通インフラ、観光資源、宿泊施設、事業主体が大きな要素です。
類似する観光地を定めたうえで、
その構成要素であるこれらの項目を比較し、
自地域の何が優れていて、何が劣っているのかをまず認識します。
そのうえで、施策を計画、実行、検証のサイクルを繰り返すことが大切です。
これが日本版DMOにおける観光マーケティングのプロセスです。

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